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SSE4(Streaming SIMD Extensions 4)

SSE4.0 (ストリーミング SIMD 拡張機能 4.0) は、x86 プロセッサ用の命令セット アーキテクチャ拡張機能で、2007 年にリリースされた Penryn マイクロアーキテクチャで Intel によって導入された。SSE4.0 は SSE3 の後継であり、マルチメディアおよび並列処理機能を強化するために50の命令が追加された。

SSE4.0 で導入された主な機能と改善点

  1. 文字列操作のベクトル化:
    SSE4.0 には、文字列およびテキストの処理タスクを高速化するための命令が含まれている。文字列の検索、文字範囲の検索、および文字列比較操作をより効率的に実行する機能が導入されています。
  2. 浮動小数点演算の改善:
    SSE4.0 では、パック乗算、パック ブレンド、パック ドット積、パック水平最小値および最大値演算など、いくつかの新しい浮動小数点命令が追加された。これらの命令は、マルチメディアおよび科学アプリケーションにおける浮動小数点計算のパフォーマンスが向上された。
  3. 高度なメディア命令:
    SSE4.0 では、マルチメディア処理を高速化するための新しい命令が導入、Average Absolute Difference (AAD) 命令など、ビデオのエンコードとデコードを高速化するための命令が含まれており、マルチメディア処理タスクがより高速かつ効率的に実行可能となった。
  4. 強化されたキャッシュ制御:
    SSE4.0 には、STREAMING LOAD 命令など、強化されたキャッシュ制御のための命令が含まれる。これによりソフトウェアがキャッシュをバイパスしてメイン メモリから直接データをロードできるようになり、特定のメモリ アクセス パターンにとって有効となる。
  5. その他の命令:
    SSE4.0 では、パフォーマンスと機能を向上させるために、その他のさまざまな命令が導入され、より効率的なパックおよびアンパック操作を実行するための命令、CRC 計算を高速化するための命令、パックされたデータに個々のビットを抽出および挿入するための新しい命令が追加された。