CPU比較

SSE2(Streaming SIMD Extensions 2)

SSE2はSSEに倍制度浮動小数点演算などの144の命令を追加、3Dグラフィック処理のための倍精度浮動小数点演算をまとめて処理できると共に、画像・動画処理などのマルチメディア関連のための整数演算も複数まとめて演算することが可能となった。IntelのPentium4 、AMDのAthlon64 以降リリースのCPUに搭載される。

SSE2 の主な目的は、パックされたデータ型に対して複数の同一の操作を並行して実行できるようにすることで、CPU の処理能力を強化することにあり、この並列処理は、単一の命令が複数のデータ要素を同時に処理する SIMD (単一命令、複数データ) 命令の使用によって実現される。

SSE2 には、元の SSE 命令セットを拡張する新しい命令セットが含まれています。これらの命令は、パック整数、浮動小数点数の演算、およびそれら 2 つの間の変換をサポート、SSE2 では追加のレジスタが導入され、データ アライメント要件の柔軟性が向上するため、パフォーマンスが向上し、CPU リソースの有効活用が可能となった。

SSE2 は、Intel や AMD のプロセッサを含む最新の x86 プロセッサで広くサポートされている。これは、ほとんどの消費者向けおよびプロフェッショナル向け CPU の標準機能となってる。ソフトウェア アプリケーション、特にマルチメディア処理を伴うアプリケーションでは、SSE2 命令を利用して計算を高速化し、全体的なパフォーマンスを向上させることが可能。