CPU比較

SSE(Streaming SIMD Extensions)

intelが1999 年に Pentium III プロセッサで導入したCPUの拡張命令セット。MMXに70個の命令を追加することにより3Dグラフィック処理のために複数の浮動小数点数演算を同時に実行する機能や、画像・動画処理などのマルチメディア関連の整数演算処理に頻繁に使う命令が追加された。

SSE は、単一の命令で複数のデータ要素を並列処理できるようにすることで、特定の種類の計算、特にマルチメディアや 3D グラフィックスに関連する計算のパフォーマンスを向上させるように設計されている。

SSE の主な機能は SIMD (単一命令、複数データ) 実行で、SIMD を使用すると、単一の命令で複数のデータ要素を同時に操作できるため、データの並列性を示す特定のアルゴリズムや計算のパフォーマンスが大幅に向上させる。

SSE には、x86 命令セット アーキテクチャを拡張する新しい命令セットが含まれてる。これらの命令は主に浮動小数点数の処理を改善することに重点を置いていますが、パック整数演算のサポートも提供。SSE は、加算、減算、乗算、除算、平方根などの一連の演算を提供し、ベクトルにパックされた複数のデータ要素に対して並行して実行が可能。

SSE では、4 つの単精度浮動小数点値または 2 つの倍精度浮動小数点値を保持できる 128 ビット XMM レジスタが導入された。これらのレジスタは、SIMD 操作でデータを保存および処理するために使用される。SSE では、効率的な SIMD 処理を可能にするパック単精度浮動小数点値 (xmm) やパック倍精度浮動小数点値 (xmm2) などの新しいデータ型も導入された。

全体として、SSE とその後の拡張機能は、効率的な SIMD 処理とデータの並列実行を可能にすることで、マルチメディア、ゲーム、その他の計算集約型アプリケーションのパフォーマンスを向上させる上で重要な役割を果たしてきた。