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MMX

MMX (Multi-Media Extensions) は、x86 命令セット アーキテクチャの拡張機能として 1996 年に Intel によって導入された命令セット。MMX は、画像とビデオの処理、オーディオのエンコードとデコード、2D グラフィックス操作などのタスクを処理するための専用の命令を提供することにより、マルチメディアおよび通信アプリケーションのパフォーマンスを向上させるように設計された。

MMX 命令は、整数および浮動小数点演算に使用される汎用レジスタとは別の、MM0 ~ MM7 として知られる 8 つの 64 ビット レジスタのセットで動作する。これらの MMX レジスタは、パックされた整数やパックされた浮動小数点値などのパックされたデータ型を保持できるため、複数のデータ要素を並行して処理可能となった。

MMX テクノロジはその後、SSE (ストリーミング SIMD 拡張機能) 命令の導入によって拡張され、さらに高度なマルチメディア機能が提供。SSE では追加のレジスタ (XMM0 ~ XMM7) が導入され、マルチメディア アプリケーションのパフォーマンスが向上した。

MMX テクノロジーは非常に古く、より高度な SIMD (単一命令、複数データ) 機能を提供する SSE、AVX (Advanced Vector Extensions)、AVX-512 などの新しい命令セット拡張機能に大部分が置き換えられている。最新の CPU 向け。これらの新しい命令セットは、より優れたパフォーマンスを提供し、より広範囲のマルチメディアおよび計算タスクをサポートしている。

ただし、MMX 命令は、下位互換性の理由から、多くの x86 プロセッサで引き続きサポートされている。これらは、MMX 命令がパフォーマンス上の利点を提供する特定のレガシー アプリケーションや特定のシナリオで引き続き使用可能となっている。